撹拌機は異なる物質を混ぜ合わせる際に活躍する機器です。手作業で行うよりも早く均等に混ざりあいます。性能にもよりますが、大型であればより多くの量を混ぜ合わせられるでしょう。
撹拌機の構造自体は非常にシンプルで、撹拌棒をモーターに取り付け、電気によって回転させる仕組みです。撹拌機には羽が付いており、使用する物質によって形状の異なる羽を使用します。そのため多用途に使用する業種の場合は着脱できる製品を導入するケースも。大型・小型など、サイズの異なる撹拌機であっても原理や仕組みはほとんど変わりません。
撹拌機といっても羽の種類や撹拌棒の素材、大きさなどによって様々なタイプがあり、素材によっては上手く撹拌できないこともあるので注意が必要です。ここでは撹拌機の各部品について紹介していきます。
撹拌機についている羽は非常に重要な要素です。羽によっては固体と液体を混ぜ合わせる、固体同士を液体化し混ぜ合わせるといったこともできます。さらに羽に刃を搭載させれば、物質の粉砕や細断を行いながら混ぜ合わせることも可能です。
もし薄い羽で粘性の高い流体・硬い流体を混ぜようとした場合、羽が折れるだけでなく砕けた破片が成分中に混ざってしまう可能性があります。買い替えのコストや異物混入のリスクも発生するリスクを考え、必要な羽の厚さ・形状などを検討しましょう。
そのため購入前に性能を確認し、目的に適した羽を選ぶことが重要になってきます。1台の撹拌機でも羽さえ交換できれば、さまざまな業務に利用可能。利用する業種にもよりますが、撹拌機には羽や撹拌棒を取り換えることが可能な製品が多く販売されています。
撹拌棒はガラス・ポリエステル・ステンレス・鉄心など複数の素材があります。どの素材が優れているというわけではなく、物質との相性・強度などで選ぶことが大切です。
たとえばモルタル・コーキングなど粘度の高い物質をかき混ぜるのであれば鉄心やステンレスと言った金属製の撹拌棒が適しています。しかし温度の変化に弱い物質を取り扱う場合は、温度変化が少ないガラスタイプの撹拌機が理想的です。
排水処理の場合は汚泥など重さがあるものをかき混ぜるケースが多いため頑丈な製品が多い傾向にあるようです。
持ち運びがしやすい小型タイプ、固定の場所に設置する大型タイプの撹拌機があります。小型のタイプは持ち運びができるというメリットはありますが、少量しか対応できない、多くの物質を均一に混ぜ合わせるのは難しいというデメリットがあるでしょう。少量を素早く対応したいケースであれば小型タイプの撹拌機が最適です。
大型のタイプは大量の物質を混ぜ合わせることができるため、工場などで用いられています。反面、繊細さが求められるような混ぜ方は難しいというデメリットがあります。そのため医薬品・化学薬品などに使用する場合は小型の撹拌機を複数台設置し、作業を行っているケースもあるようです。
撹拌機は動力が製品ごとで全く異なり、動力の大きさはそのまま撹拌時のパワーに直結します。動力が大きいと撹拌できる力も高いため、硬い・粘性が高い物質であっても簡単に混ぜ合わせることが可能です。しかし動力が小さければ中型以上であっても硬い素材を混ぜ合わせるのは難しいでしょう。
ただし撹拌機のモーターの出力が動力と比例しているわけではありません。羽・撹拌棒の種類・羽の形状などでも撹拌機の動力は変動します。メーカーが実際に測定を行い説明書などに記載していることもあるため、販売元に確認してみましょう。
工業用に使用されている撹拌機に関して、ありがちな疑問を紹介します。
撹拌機を使用した後は、撹拌機に付着した物質をそのままにしないようにすることが大切です。綺麗に内部まで清掃を行いましょう。また撹拌棒と羽の状態を見極め、硬すぎる物質などを無理に混ぜ合わせないことも重要になってきます。
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