アクアスは、温泉・温浴水・冷却塔で繁殖しやすいレジオネラ属菌の対策に注力している企業です。1982年には抗レジオネラ対策冷却水処理薬品(レジオフレッシュ)を開発・販売。同年に冷却水中のレジオネラ属菌の検査も開始しました。
2021年にはレジオネラ属菌検査(培養法)において国際規格「ISO/IEC17025:2017」の認定を取得。イギリス保健省に属する行政機関UKHSA(旧:PHE)が主催するレジオネラ属菌検査の精度管理プログラムにも参加しています。
アクアスは1958年に創業した水のソリューション企業です。各種水処理はもちろん、プラントエンジニアリングやレジオネラ対策なども行っています。
茨城県には水質分析を行う「つくば総合研究所」を設置。全国各地に営業所を構え、水処理技術を提供しています。また、海外進出も果たしており、中国のAQUA WORTH社と提携。2012年にはタイにも事業を展開しています。
アクアスの用水処理では、地下水や水道水などの原水から顧客ニーズに合った品質の水を供給しています。これまでに原料用純水設備や用水除濁処理施設などの実績があります。
また、排水処理では活性汚泥法による生物処理をメインとして行っており、化学処理や物理処理にも対応。ボイラ水や冷却水、鉄鋼水、紙パルプ水などの処理も行っています。
アクアスの強みはレジオネラ属菌の検査・対策を得意としている点です。そのため、空調設備の冷却塔にある冷却水を再利用したい、温泉や温浴水の衛生管理を強化したいと考えている施設に向いています。
このサイトでは、「工場や製造業」「公共上下水道」「ホテルやモール」それぞれの排水処理施設におすすめの水処理企業を紹介しています。特徴や事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
アクアスは、工場やプラントなどの産業施設における用水および排水の処理システムを提供しています。
サービスの対応範囲は、原水の浄化、プロセス用水の製造、排水の浄化・再利用など。ろ過装置、イオン交換装置、膜分離装置、生物処理装置などの機械を取り扱っており、施設のニーズに適した組み合わせを提案しています。
工場やビルの空調設備などで使用される冷却水を適切に管理・処理する仕組みを構築しています。具体的には、冷却塔や熱交換器の効率維持のため、適切な薬品添加やシステム監視を行い、設備の長寿命化とエネルギー効率の向上を実現。
冷却水系統の腐食やスケール(沈着物)、微生物の繁殖などを防止できるほか、レジオネラ属菌の繁殖抑制機能も搭載されています。
ボイラ設備を持つ工場や発電所に対して、ボイラ水の処理で使用する設備や薬剤を提供しています。
食品工場には、アクアスグループの水処理薬品製造工場の食品工場向け専用ラインで製造されたボイラ薬品を提案。小型貫流ボイラの性能を最大限に引き出す複合処理剤「ハイパータカン HPシリーズ」の取扱いもあります。
さらに、ボイラ用の軟水装置や活性炭ろ過装置、連続ブロー装置、自動ブローコントローラー、薬液注入ユニットなど、多彩な装置や薬品をラインナップ。工場の環境やボイラの種類に合った薬剤・機器を提案してくれるでしょう。
炉体に使用する冷却水、ガス清浄循環水、TRT除塵用水、加工冷却水など、鉄鋼製品を製造する際に使う水を再利用するための処理フローを構築。
多冷却水用防腐スケール剤、冷却水用スライムコントロール剤、用排水用防スケール剤等の薬品を取り扱っているため、使用する水の種類や用途に合わせた水処理システムを設計できます。
製造工程で使用する水を再利用する製紙工場を対象としたサービスです。工業用の防腐防カビ剤や製紙用のバイオサイド(殺菌剤)、抄紙工程におけるウェットエンドの汚れ防止剤や洗浄剤を使用し、細菌やカビの増殖をコントロール。
微生物処理を基にした紙パルプ産業向けの技術を活用して、高品質な紙の安定製造を支えています。
つくば総合研究所にて、温泉水・温浴水の検査を実施。水質や細菌等のデータを解析して、課題の抽出・改善提案を行っています。配管・ろ過装置の塩素洗浄や日常的な塩素管理にも対応可能。
営業時間外にレジオネラ属菌を対策できる「モノクロラミン処理システム」を提供しているのも特徴です。
プラント(用水排水処理施設)の企画から設計、工事監理、メンテナンスまで一貫対応するサービス。水質分析や研究開発を手掛ける「つくば総合研究所」との密な連携により、大規模プロジェクトに対応できる体制を築いています。
水処理に関する課題を総合的に解決するための提案型営業ブランド「アクアス」を用意。既存事業の販売方法や商品体系の見直しを行い、付加価値のある製品へ再構築するのが特徴です。
定額契約で、新しい水処理設備や水処理薬品を使用できます。また、水処理設備のメンテナンス作業を委託することも可能です。
水処理技術とIoT技術を融合させた水処理管理システム「アクアナビ」を開発。定期水質分析結果をクラウド上で閲覧できるアクアナビZERO、冷却水を遠隔管理できるアクアナビONE、監視項目をカスタマイズできるアクアナビPROを展開しています。
水処理施設の省力化やトラブルの早期発見・対応を実現するシステムです。
温水熱交換器や冷凍機など、水を使用する機器の特殊化学洗浄サービスを実施しています。特許を取得している「MAC洗浄」という技術により、洗浄剤を追加するタイミングと洗浄完了のタイミングを正確に判断することが可能。
設備の性能維持、エネルギーロスの削減、設備の長寿命化を実現しています。
製造ラインに使用する水を再利用している製紙工場の事例です。地域住民から「臭気」に関する苦情が寄せられていたほか、排水放流基準にあるBODの基準値が国によって引き上げられることを受け、基準ギリギリの現状を改善したいという要望がありました。
アクアスは工場内で最も汚れている排水槽を特定。水質分析結果を踏まえて適切な薬品を準備し、排水槽内に独自の撹拌添加システム(アクアスクリンジェットシステム)を設置しました。これにより排水槽内で強力な水流を生み出し、スラコン剤を循環させて水質を改善することに成功。
その結果、BOD(水の汚れがどれくらいあるか判断する指標)を約10%削減し、硫化水素や有機酸といった臭気の原因物質を90%削減しています。清掃の手間も大幅に削減され、安全面の向上にもつながりました。
温泉のレジオネラ属菌対策として、通常の消毒からモノクロラミン消毒への切り替えを検討していた温泉付きマンション施設の施設管理会社の事例です。
アクアスは、レジオネラ属菌対策の運用状況をヒアリングし、つくば総合研究所の水質調査データに裏付けられた処理システムを構築。現場でのテストを繰り返し、安定した消毒処理と運用方法を確立しました。
この取り組みにより、施設の衛生管理が強化され、配管洗浄やメンテナンス頻度を減らすことに成功。導入後の住民説明会では、つくば総合研究所の水質分析結果とコストをまとめた資料を提出し、住民の理解と納得を得ています。
会社名 | アクアス株式会社 |
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所在地 | 東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア |
電話番号 | 03-5795-2711 |
URL | https://www.aquas.co.jp/ |
業界ごとに異なる排水処理ニーズに対応するには、専門性の高い水処理技術をもつ企業の選定が鍵となります。
それぞれの業界特有の課題を解決した事例を持つパートナーと連携し、法規制の遵守や運用コストの最適化を目指しましょう。
導入実績
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