栗田工業

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栗田工業の特徴

水処理薬品事業を75年以上
続けてきた経験とノウハウ

栗田工業は、1949年からボイラの水処理薬品事業を開始。75年以上にわたり、経験を積みながら事業範囲を拡大してきた実績があります。1951年には水処理装置事業をスタート。1958年には冷却の水処理薬品分野へ事業を拡大、1961年には排水処理薬品分野にも進出しました。

長年の経験で培われた技術とノウハウを駆使して、総合水処理事業を担う企業へと成長。「水のデパート」としての地位を確立しています。

超純水製造装置を
多数ラインナップ

栗田工業は、1977年より排水回収による超純水製造装置の受注・販売をスタートしています。

超純水は、水中の不純物を極限まで除去した高純度の水で、半導体や液晶パネルの製造、医薬品の製造工程など、精密さが求められる産業分野で不可欠な存在。製品の品質や性能を確保するために、半導体や液晶パネルの製造、医薬品の製造工程などの分野で使用されています。

栗田工業は超純水装置を複数ラインナップ。各産業のニーズに応じた超純水を安定的に供給できる体制を整えているのです。

クリタグループの
ネットワークを最大化

栗田工業は、計65社で構成されているクリタグループのヘッドクォーターです(2024年3月時点)。グループ会社ならではのネットワークを活かして、「水と環境」の分野を幅広くカバーしているのが特徴。

水処理薬品や水処理装置の製造・販売、メンテナンス、超純水の供給、水質の分析・試験、土壌・地下水の浄化、精密洗浄など、幅広いソリューションを提供しています。

データで的確に把握して多角的な解析を行い、ニーズに応えた適切な提案を行うビジネススタイルです。水に関するさまざまな課題をグループの総合力で解決に導きます。

栗田工業の特徴をまとめると…

栗田工業は超純水製造装置を多数ラインナップしているのが特徴です。

超純水製造装置は、数ある水処理装置の中でも高度な技術と専門的な知識が求められるもの。取り扱っている企業はあまり多くないため、排水から超純水を生成したいと考えている半導体製造工場や医薬品の製造工場の方は必見です。

このサイトでは、「工場や製造業」「公共上下水道」「ホテルやモール」それぞれの排水処理施設におすすめの水処理企業を紹介しています。特徴や事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【業界別で選ぶ】
水処理企業の
おすすめ3選

栗田工業の主な事業内容

ボイラ・スチームサービス

工場の各工程で使用する水量と排水量、温度、水質を調査。データを基に水と熱のバランス最適化を図り、再利用できるかどうか検討しています。

また、蒸気系配管洗浄技術を駆使して、ボイラ発電設備の洗浄を実施。タービンの損傷や損耗を予防しながら、ボイラ補修費を削減しました。

そのほか、発電ボイラ用の高品質純水供給や、蒸気用熱交換器のパッケージなども用意しています。

冷却塔・冷凍機サービス

冷却水向けの監視サービス「S.sensing Opti」を提供。冷却水の水質や補給水量を見える化して、管理の手間を削減しています。

また、冷却塔ブロー水を排水回収システムで回収・処理し、再生水として冷却塔へ供給するサービスも用意。工場全体で使用する水量・排水量を最適化するサービスもあり、水道使用量と排水量の削減につなげています。

現在使用している冷却塔に問題がないか確認したい方のために、冷却塔診断も実施。水処理能力や運転管理に問題が合った場合は能力を回復する施策を提案してくれます。

用水・純水サービス

毎時1トンから50トンまで利用できる純水供給サービスを用意。RO膜・薬品を供給するサブスクリプション型サービスや、膜ろ過水供給装置を設置して井戸水や工業用水を処理する定額サービスもあります。

水処理用特殊機材のレンタルも行っているため、予算が限られている企業・施設でも導入しやすいサービスだと言えるでしょう。

排水サービス

排水処理設備の凝集処理を代行する月額制サービス「テレマックNEO-CS」を用意。装置のレンタル・工事・運転サポートをパッケージ化した「スポット排水処理サービス」もあり、装置を設置する期間や予算に合わせた選択が可能です。

また、装置を活用して廃液を濃縮・減容化する技術、排水を処理して再利用する技術、アンモニアを含む排水を処理する技術(LOPAS法)などを保有。排水の水質や処理目的に合った方法を提案してくれます。

土壌浄化サービス

土壌・地下水に含まれる塩素化エチレンを分解・処理する「クリオーグ・パワーバイオ法」を独自開発。これは、自社ラボで培養した分解菌群を栄養剤と併せて地下水に注入する方法です。

テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレン、クロロエチレン(塩化ビニルモノマー)などが対象となっています。

バイオマス発電サービス

生ごみや家畜糞尿など、水分量の多いバイオマス原料を分解する「湿式メタン発酵」という方法を採用。処理過程で発生するバイオガスを回収し、エネルギーとして再利用しています。

その他・水処理付随サービス

製紙工場では、エアレーションでタンク内を循環させ、堆積物が滞留するのを防止。さらに、スライムコントロール剤を併用して、悪臭の発生やマシントラブル、品質低下を防いでいます。

また、水処理管理サービス「S.sensing」にて、工場全体の水質データを遠隔監視することが可能です。PCとスマホ、どちらでも閲覧できます。

水処理薬品の製造・販売

水処理で使用する薬品を提供しています。具体的には、ボイラ水処理薬品や冷却水系薬品、排水処理薬品や膜用水処理薬品、石油プロセス薬品や紙・パルプ関連薬品、鉄鋼関連薬品や焼却・バイオマス関連薬品などをラインナップ。

水処理の方法や用途、シーンに合わせて薬品を提供できる体制を整えています。

水処理装置の製造・販売

純水装置、超純水装置、前処理・ろ過装置、排水装置、汚泥処理装置、機能性水装置など、多彩な水処理装置の製造・販売を手掛けています。半導体製造や食品・飲料生産など、幅広い産業のニーズに合った装置を提案可能。水質の向上や環境負荷の低減に貢献しています。

栗田工業の
水処理・排水処理事例

金属製品製造工場の
排水を再利用

金属製品製造工場の排水を再利用
引用元HP:栗田工業 公式
https://kcr.kurita.co.jp/solutions/consultation/037.html

生産増強を計画する中で、水量の確保が課題となっていた金属製品製造工場の事例です。受水量を増やそうにも配管径が足りず、配管を増設するには多額の費用がかかる課題がありました。

そこで、栗田工業は既存の排水を回収・再利用する「再生水供給サービス」を提案。標準型排水回収システム「CORRシステム」を工場の敷地内に設置し、排水を浄化して再生水として供給しました。

これにより、工業用水の受水量を増やすことなく、増産に必要な水量を確保しています。

電子部品製造工場の
処理水質を安定化

電子部品製造工場の処理水質を安定化
引用元HP:栗田工業 公式
https://kcr.kurita.co.jp/solutions/consultation/044.html

製造工程から排出されるフッ素含有排水を凝集沈殿法で処理していた電子部品製造工場の事例です。原水中のフッ素イオン濃度は変動しやすいため、水質を安定させるには無機凝集剤の注入量を手動で調整する必要があり、管理負担が大きい状況でした。

栗田工業は、独自のセンサーを用いた無機凝集剤自動注入制御システム「S.sensing CS」を提案。

凝集槽内に設置した凝集センサー「クリピタリ」で凝集状態をリアルタイムに計測・監視し、さらにフッ素イオンモニターで処理水質を監視できるシステムです。データに基づき、無機凝集剤の注入量を自動で調整します。

導入後、無機凝集剤の使用量とそれに伴う汚泥発生量を50%削減することに成功。年間で約270万円のコスト削減を達成しました。

化学品製造工場排水処理設備の
PAC注入量を自動調整

化学品製造工場排水処理設備のPAC注入量を自動調整
引用元HP:栗田工業 公式
https://kcr.kurita.co.jp/solutions/consultation/033.html

排水処理設備の運転管理に多大な労力を費やしていた化学品製造工場の事例です。過去に排水の放流基準を超過した経験から、無機凝集剤であるポリ塩化アルミニウム(PAC)の注入量を増やしたところ、薬品コストや汚泥の排出量が増加。

上司から見直しを指示され、現場担当者は毎日3回・合計約1.5時間をかけて、現場の排水試料採取、凝集状態の目視確認、PAC注入量の手動調整を行っていました。

栗田工業は、無機凝集剤自動注入制御システムを提案。凝集槽内に設置した独自開発の凝集センサー(クリピタリ)がリアルタイムで凝集状態を検知し、その情報を基にPACの注入量を自動調整する仕組みです。これにより、手動の試料採取や注入量調整が不要になりました

その結果、年間約180万円のコスト削減を達成。PACの使用量は年間36トン削減、汚泥の排出量は36.7トン、二酸化炭素排出量削減は年間約9.1トン削減しています。

特殊鋼製造工場総合排水処理設備の使用薬品変更

特殊鋼製造工場総合排水処理設備の使用薬品変更
引用元HP:栗田工業 公式
https://kcr.kurita.co.jp/solutions/consultation/027.html

ある特殊鋼製造工場の総合排水処理設備では、薬品使用量や汚泥を減らす取り組みが始まりました。加えて、県の条例に基づき、二酸化炭素(CO₂)の排出量も削減する必要があったため、栗田工業へ相談することに。

栗田工業は、「ゼータエースS」シリーズの導入を提案しました。PACよりも強力な荷電中和力を持ち、少ない添加量で効果的な凝集を実現する薬品です。これにより、汚泥量を約40%、炭酸ガス発生量を約37%を削減できる見込みとなっています。

電子部品製造工場の
水使用量を削減

電子部品製造工場の水使用量を削減
引用元HP:栗田工業 公式
https://kcr.kurita.co.jp/kurita_value/comprehensive_solution/

これまで電子部品の製造工程で大量の水を使用していた工場の事例です。

グループ全体で水削減目標を掲げ、工場でも水の削減に取り組むことになりました。そこで、排水を回収して再利用する「再生水供給サービス」を導入することに。再生水供給サービスは、排水を回収して再利用できるように処理するサービスです。

導入後は上水40%、下水30%の削減が見込まれています。

栗田工業の会社情報

会社名栗田工業株式会社 (Kurita Water Industries Ltd.)
所在地東京都中野区中野4-10-1 
中野セントラルパークイースト
電話番号03-6743-5000
URLhttps://www.kurita-water.com/
用途別
おすすめの水処理企業3選

業界ごとに異なる排水処理ニーズに対応するには、専門性の高い水処理技術をもつ企業の選定が鍵となります。
それぞれの業界特有の課題を解決した事例を持つパートナーと連携し、法規制の遵守や運用コストの最適化を目指しましょう。

人体に有害な物質を含む
工場や製造業
などの排水処理の事例を持つ
ドリコ
ドリコHP
引用元:ドリコHP
(https://www.drico.co.jp/)
おすすめな理由

水処理診断で必要な処理能力を調査。地質調査や薬剤処理を含め大量の高負荷排水でも要件を満たす設計を提案します。

導入実績

  • 食品製造工場
  • 電子部品工場
  • 化学工場

など

日常生活に不可欠な
公共上下水道
などの排水処理の事例を持つ
水ingエンジニアリング
水ingエンジニアリングHP
引用元:水ingエンジニアリングHP
(https://www.sec.swing-w.com/)
おすすめな理由

画像認識AIを用いて24時間365日現場設備の状態を監視し、異常をすぐに察知。年中安定した水処理をサポートします。

導入実績

  • 黒部市 下水道バイオマスエネルギー利活用施設
  • 神戸市東灘処理場

など

水の再利用も重視する
ホテルやモール
などの排水処理の事例を持つ
第一環境アクア
第一環境アクアHP
引用元:第一環境アクアHP
(http://www.daiichikankyo-aqua.com/)
おすすめな理由

建設や維持管理のコストを抑え、水槽容量サイズの小さいバイオ接触酸化法による排水・中水利用を提供します。

導入実績

  • ホテル
  • 百貨店
  • アウトレットモール

など